2013/01/04

ちむぐりさ

※「ちむぐりさ」とは、沖縄の言葉で「他人の痛みを自分の痛みとする」と言う意味。


今日は仕事始め。
仕事で、月の初めに新聞が必要なので買った。

何となく東京新聞。

一面に「犠牲の灯り」と言う記事が載っていて、何となく読み始めたら
短い内容なのであっと言う間に読んでしまい、短い内容だがとても考えさせられる。

内容を簡単に。

沖縄に住んでいる、あるおじいちゃんの話です。
おじいちゃんは、戦時中の集団自決の生き残りです。
家族で海に身を投げ、当時まだ幼かったおじいちゃんを助けてくれたのは米兵でした。

戦後、まともに学校に通う事も出来なかったおじいちゃんでしたが、友人の助けを借りて事務所を立ち上げるまでになります。

おじいちゃんは嘘が大嫌いです。

でも、

「人生にあった幾つものウソ。日本は戦争に敗れた。米軍は捕虜を殺さなかった。本土並みに導くはずだった(景気の事かな?)博覧会(大阪の事かな?)から四十年近くになるが、沖縄の失業率や平均収入は全国最悪の水準が続く。

暮れの総選挙では読み書きの出来ないおじいちゃんの手に、娘さんがおじいちゃんの信じている人の名前を書いてくれました。

「間違えちゃいけない。

投票用紙にはいつもと同じ『自民党の人』。

「米軍は、中国や韓国から日本を守ってくれる。」
「基地がなくなったら大勢が失業する。」

おじいちゃんは、自民党神話を信じているそうです。
(ライターの方は「(おじいちゃんの中では)自民党の言う事はまだ本当であり続けている」って書いてました。)

実際の記事から、おじいちゃんには二男二女のご家族がおありの様で、手に候補者の名前を書いてくれた娘さん以外は、本土に出ているそうです。

でも長男次男からは全く連絡がなく、しかも次男の方は福島第一原発事故現場で働いていたそうです。

その事をおじいちゃんは知らないそうです。
(なんでこのライターさんは知ってるのか解りません。)


自民党の、安倍首相のお友達の皆さんには、このおじいちゃんの気持ちをくみ取って行動して頂きたいですね。

麻生副総理は、景気が回復すれば消費税はあげないって言ったらしいけど、今、安倍さんが「まずはデフレ脱却」と言っているのは、消費増税の為の様な気がしてなりません。

だって、消費税導入した時も、5%にあげた時も、税収には失敗してるんでしょ?
デフレの中で増税しても失敗するのは当たり前なんでしょ?
デフレ脱却、景気回復、国民所得が上がって税収が見込めるなら、国の借金返済の為に、やっぱり「あれはウソでした。」って消費増税な気がしてならない。

私は政治家はみんな同じ、ゾンビだと思ってる。
誰かが居なくなっても又次の誰かが出てくる。
倒れても這い上がってくる痛がらないゾンビ。

でも、このおじいちゃんが信じて投じた一票を無駄にしないで欲しい。

痛みの解るゾンビ出て来ないかな。

調べたらネットで読めるみたい。
犠牲の灯り 第1部「ちむぐりさ」 /1序章(東京新聞)
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/569.html

新聞にはおじいちゃんのかさかさの手の平の写真が載っています。
可能なら観てみて下さい。

集団自決の下りとか、ホント、苦しくなるから。














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